「飽和効率」「必要飽和効率」「適用飽和効率」とは
飽和効率
加湿による空気の状態変化の中で、飽和点(相対湿度100%)に至るまで、どこまで加湿できるかを表す目安のことです。加湿方式別に空気線図で見てみましょう。
①の空気の状態から湿球温度一定の線上を②まで加湿できたとします。次に②の状態点から延長していくと飽和点③に至ります。この②-①と③-①の線分比が飽和効率です。
気化式・水噴霧式加湿器の飽和効率
【例】下記条件の空気状態を空気線図上へプロットすると次のようになります。
・加湿前の空気:30℃・20%RH(Ⓐ)
・加湿後の空気:23℃・45%RH(Ⓑ)
次に空気線図上のⒶからⒷへ加湿できたとして、飽和点Ⓒ をプロットします。空気線図上から必要な数値を読み取ったうえで、上述の飽和効率を求める計算式に各数値を代入すると、飽和効率=(0.0080-0.0052)/(0.0112-0.0052)×100≒47% となります。
蒸気式加湿器の飽和効率
飽和効率は、どの加湿方式を採用するかの重要な要素になります。空調設計の中で必要飽和効率が低ければ容易に加湿することができますが、飽和効率が高くなるほど加湿は難しくなり、適用する加湿器の種類が限定されます。必要飽和効率が30%程度であれば、3種類の加湿方式すべてで対応できますが、50%あるいは80%と高くとる必要がある場合は、気化式あるいは蒸気式で選定することになります。
【例】下記条件の空気状態を空気線図上へプロットすると次のようになります。
・加湿前の空気:30℃・20%RH(Ⓐ)
・加湿後の空気:30.4℃・30%RH(Ⓑ)
次に空気線図上のⒶからⒷへ加湿できたとして、飽和点Ⓒ をプロットします。空気線図上から必要な数値を読み取ったうえで、上述の飽和効率を求める計算式に各数値を代入すると、飽和効率=(0.0080-0.0052)/(0.0223-0.0052)×100≒16% となります。
必要飽和効率
空調条件で必要とされる飽和効率のこと。
絶対湿度が同じ場合、温度が低い方が必要飽和効率は高くなります。
適用飽和効率
必要飽和効率に対し、適用可能な加湿器(機種)方式固有の飽和効率(高圧スプレー式:最大30%程度、超音波式:最大50%程度、気化式:最大80%程度)のこと。
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