事務所ビルの温湿度の実態
建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行規則(略称:建築物衛生法)は、定期点検と記録が義務づけられ、さらに自治体(保健所など)による立入検査が行われます。この立入検査の結果をもとに、事務所ビルの空気環境、なかでも温度・湿度の実態について触れてみます。
下表は、東京都の立入検査の結果を抜粋したもので、湿度の不適合率は温度に比べて格段に高い数値にあることがわかります。また、温度以外の他の項目(浮遊粉じん量など)もすべて不適合率は10%以下であり、相対湿度は例年ワースト1にあるといえます。さらにデータは通年のものであり、冬期に限った相対湿度の不適合率は、特に高い傾向にあります。
特定建築物立入検査の結果
調査年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | |
---|---|---|---|---|---|
特定建築物届出数 | 7,905 | 7,960 | 8,002 | 8,037 | |
立入検査等件数 |
1,486 | 1,440 | 1,505 | 1,147 | |
不適合率 | 温度 | 5.6% | 2.2% | 2.6% | 0.7% |
湿度 | 34.8% | 22.0% | 24.8% | 30.7% |
東京都健康安全研究センター広域監視部建築物監視指導課調べ
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