滴下浸透気化式加湿器
VHRタイプ
製品 機能・特長
- 空調機組込
- 全熱交換器組込
- 純水
- 比例制御システム
- ケミカルガス除去
VHRタイプは空調機や全熱交換器に取り付け、純水を給水し、気流を通過させることにより加湿を行う滴下浸透気化式加湿器です。
特長として、純水を供給することで蒸発残留物の析出を大幅に抑制し、加湿モジュールの延命やメンテナンス周期の大幅な延長が可能です。そのため、空調機の運転を停止できない工場などの年間空調に有効です。
滴下浸透気化式加湿器 VHRタイプ ラインナップ
ON-OFF制御(標準)仕様 VHR260V
加湿モジュールおよび給水ヘッダをステンレス製フレームにおさめた本体と、減圧弁・電磁弁などを組み合わせた給水ユニットにより構成されています。
低温高湿な吹出が可能で、飽和効率95%タイプを用意しています。室内顕熱負荷の高い空調や設定湿度の高い試験室などで有効です。ステップ制御仕様にも対応します。
比例制御システム対応 VHR260P
比例制御システムは、滴下浸透気化式加湿器と加熱コイルの配置や台数により様々な構成が可能です。加熱コイルの熱源に利用する排熱温水の温度に応じて最適なシステムを構成し、加湿能力を可変させます。
ステップ制御仕様 VHR260V-ST
ステップ制御仕様は加湿器を気流方向に対し前後左右に分割し、ゾーンごとに並列や直列に給水制御するもので、制御・ステップ数の組み合わせによる7種類をラインナップしています。冬期暖房時と中間期で生じる必要飽和効率の変動に対応し、「加湿過多」や「ハンチング」を抑え、安定した加湿が行えます。
ケミカルガス除去仕様
近年、超微細化が進む半導体デバイスなどの製造工程においては、空気中に含まれる水溶性のガス状汚染物質が問題となっていますが、このようなガス状汚染物質の除去手段として、ケミカルフィルタによる除去方法(乾式法)と気液接触による除去方法の2つがあります。ケミカルガス除去仕様は後者に該当し、純水給水により濡れ面を形成させた加湿素材(水膜)に気流が通過する際に水溶性のガス状汚染物質を除去することが可能です。
表はケミカルガス除去仕様のガス状汚染物質除去性能を示したものです。省エネ加湿のみならず、水溶性のガス状汚染物質の除去により、高価・短命と言われているケミカルフィルタの延命を図ることが可能です。
滴下浸透気化式加湿器 VHRタイプ 主な機能と特長
VHRタイプは用途にあわせた仕様を用意しています。
必要飽和効率の変化が大きい場合や、加湿モジュールの交互乾燥運転を行う場合に有効なステップ制御仕様。
滴下浸透気化式加湿器VHRタイプと加熱コイルの配置や台数により様々な構成を組むことで、外気温湿度の変化に対しても加湿後空気の露点温度を一定として制御することが可能な比例制御システム。
加湿器を通過する空気中に含まれた水溶性のガス状汚染物質を除去することができるケミカルガス除去仕様。
事例紹介
電子機器工場
空気の乾燥により静電気がおこると、生産機械の停止による生産効率の低下や、コンピュータの回路の故障や誤動作を引き起こします。そのため年間を通じ、安定した湿度環境が重要となります。加湿器は気化式加湿器、または蒸気式加湿器が多く採用されています。