滴下浸透気化式加湿器
VDFタイプ
製品 機能・特長
- ダクト接続型
- 天井隠蔽
- 大容量型
VDFタイプは、本体を空調機械室などに天吊または床置で取り付け、パッケージエアコン・全熱交換器などの吹出後にダクト接続して気流を通過させることにより加湿を行う気化式加湿器です。 一般建築ではアトリウムやアミューズメント施設、体育館、工場などの大空間の加湿用としてもご検討いただけます。
滴下浸透気化式加湿器 VDFタイプ ラインナップ
標準仕様 VDF50~VDF80
加湿器本体は、加湿モジュール・給水ユニット・本体内配管・ドレンパン・断熱材・電装ボックスがあらかじめセットアップされており、現場での面倒な組立作業が必要なく施工が容易です。
処理風量4,000~26,000m3/hまでの中・大型パッケージエアコンに適合し、適用飽和効率55%、73%、80%の3タイプをラインナップしています。
滴下浸透気化式加湿器 VDFタイプ 主な機能と特長
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加湿器の点検やメンテナンスが簡単に!
給水ユニットに「フラッシングバルブ(ホース付)」と「給水ストレーナ」を内蔵。加湿シーズンイン時のメンテナンス作業が簡易化されました。
給水ヘッダケースの固定にローレット付ビス、給水ホースにはワンタッチジョイントを採用。これにより、加湿モジュールの取り外しが工具レスで行えるようになりました。
データセンター、半導体工場、印刷工場、OA機器が多い一般事務室など室内発生顕熱が大きく、冬期でも冷房が必要な場所では気化式加湿器の気化冷却作用により冷房負荷を軽減し、省エネルギーにつながります。
外部信号出力機能を標準で装備していますので、ドレンパン高水位検知による運転停止機能や、加湿運転および異常の外部信号(無電圧)取り出しが可能です。
チャンバボックスに必要な機能をアッセンブルしていますので、設計・検討時間が短縮できます。また現場での追加手配や追加工事は最小限。施工後の責任範疇も明確になります。
オプションとして「屋外設置仕様」や全熱交換ユニット接続に適した「床置仕様」など、用途に応じた仕様を用意しています。
VDFタイプの使用例
床置パッケージエアコンの2次側に接続
外気処理用途などパッケージ内組込の加湿器では必要加湿量を満足できない場合でも、VDFタイプなら高い飽和効率への対応が可能ですので、確実な加湿が行えます。
全熱交換ユニットの2次側に接続
処理風量の大きい全熱交換ユニットのSA側ダクトに接続し加湿を行います。全熱交換後の低温空気に加湿を行ってもダクト内を結露させることがありません。 ※室内条件によっては、適用飽和効率の高い型番を用いても条件を満足できない場合があります。
室内循環加湿(室内直接加湿)
加湿用のラインファンとダクト接続して単独加湿を行います。空調機の運転モードに左右されない確実な加湿が可能です。ファン風量を少なく設定するためにも、適用飽和効率の高い型番(VDF70タイプ・VDF80タイプ)が適します。
※加湿器とファンとの連動、アフターラン運転回路等詳細につきましては都度お問い合わせください。
※気流入口側やファン吸込側にプレフィルタ等の設置が必要になります。
事例紹介
オフィス
近年加湿の重要性が浸透し、健康・美容の観点からオフィスへの加湿器導入の関心が高まっています。個別分散空調やセントラル空調など、各空調方式にあわせた加湿器が導入されており、近年ではほとんど気化式加湿器が採用されています。
データセンター
データセンターでは、静電気による機器への障害の防止、精密機器の機能維持を目的に湿度調整がされています。
以前までは電極式などの蒸気式加湿器の採用が多くみられましたが、近年では気化冷却を利用した消費エネルギー削減を目的に気化式加湿器が採用される例が増えています。
電子機器工場
空気の乾燥により静電気がおこると、生産機械の停止による生産効率の低下や、コンピュータの回路の故障や誤動作を引き起こします。そのため年間を通じ、安定した湿度環境が重要となります。加湿器は気化式加湿器、または蒸気式加湿器が多く採用されています。
製紙工場・印刷工場
紙は水分含有率に影響を受けて伸縮したり、乾燥時の摩擦などによって静電気が発生します。これらの問題を抑制するためには湿度管理が重要です。
加湿器は、室内直接加湿の超音波式や気化式加湿器が適していますが、印刷工場ではパウダー状の粉塵などが多く、加湿器の汚れに注意が必要です。高い清浄度を要する所では電極式などの蒸気式加湿器も採用されることもあります。