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加湿方式別に見た空気の状態変化

気化式・水噴霧式

気化式は水を加湿材に浸透させて気化蒸発させ、水噴霧式は微細な水滴を噴霧して気化蒸発させます。この変化は、何れも水は気化蒸発して絶対湿度を高め、空気は水との熱伝達および水の蒸発潜熱によって冷やされます。つまり、潜熱※1は増えて顕熱※2は減少します。気化式・水噴霧式の場合、実用上、この潜熱と顕熱の授受は等しいと考えて差し支えありません(エンタルピの増減がない断熱変化といいます)。

実際に空気線図上で見てみましょう。①から②の空気状態まで加湿できたとします。

潜熱と顕熱の授受は等しいため、矢印Aのように①から②へ湿球温度一定の線上を変化します(エンタルピ一定の線上と考えても差し支えありません)。このことから分かるように、気化式・水噴霧式で加湿をおこなった場合、水の蒸発によって絶対湿度は高くなり、乾球温度(空気温度)は下がることが分かります。

※1:潜熱とは、物質の状態変化(相変化)のために使用される熱量で、ここでは水が水蒸気になると考えてください。
※2:顕熱とは、物質の温度変化のために使用される熱量で、ここでは空気温度の上下と考えてください。

気化式・水噴霧式

蒸気式

蒸気式は、一般的に100~120℃の蒸気を噴霧します。この変化は、蒸気のもつエンタルピにより、乾球温度をわずかに上昇させながら絶対湿度を高めることになります。しかしながら実用上は、下記空気線図上のように、乾球温度一定の線上を変化すると考えて差し支えありません。蒸気式では、空気温度を下げることなく、絶対湿度を高めることができます。

蒸気式

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