湿度不足が引き起こす問題について

湿度不足により空気が乾燥すると、人の健康や快適性に障害を生じるばかりでなく、生産効率の低下や物品の品質劣化など、さまざまな悪影響が発生します。そして、これらの問題は基本的に次の3つに分けられます。

健康と快適性

健康面では空気の乾燥により呼吸器系の粘膜を傷め、風邪などのウイルスが体内に入りやすくなります。また、インフルエンザウイルスは室内の湿度を50%以上に保てば激減するとも言われています。厚生労働省のWeb サイトインフルエンザ総合ページでは、「空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。」とし、同インフルエンザ総合対策においては、高齢者施設等の感染予防の手引きの中で加湿器の検討、整備について触れています。

健康面では空気の乾燥により呼吸器系の粘膜を傷め、風邪などのウイルスが体内に入りやすくなります。

快適性の面では、空気が乾燥すると体からの水分蒸散量が増すため、暖房をしても体感温度は低くなります。適度な湿度であれば、室温が20℃でも25℃の暖かさを感じるといわれており、暖房の設定温度が下げられれば省エネルギーにもつながります。
髪や肌など美容面の影響もあります。健康な髪の水分量はおよそ11~13%、髪はかつて湿度計に利用されるほど水分の吸放湿が大きく、乾燥するとパサついてつやを失い、美しさを保てません。肌についても、水分量が10%以下になるとドライスキンといわれる状態になり、肌あれやかゆみの原因になります。

快適性の面では、空気が乾燥すると体からの水分蒸散量が増すため、暖房をしても体感温度は低くなります。

水分の蒸発・蒸散

紙や繊維などの吸湿性を有する材料は、空気が乾燥すると水分が奪われて物品としての特性は変化し、品質管理上の問題になります。吸湿性材料としての紙は、水分の吸放湿によって伸縮します。また重ねておくと水分は端の方から失われていくため、反り上がりを生じたりします。
古美術品や絵画、木工品などは放湿によってひび割れ、ひずみや劣化を起こします。そのため、様々な美術品を収蔵する博物館や美術館などはきめの細かい湿度管理が必要となります。
また、青果物などの食品類も空気が乾燥すると水分が奪われ品質の低下をきたします。一度水分を失うと元の品質に戻すことはできません。野菜は90%前後の水分を含んでおり、その5%が減少すると、商品価値がなくなるといわれています。鮮度を保つには、概して低温と高湿度が必要となるのです。

秋冬の湿度変化と水分蒸発量の変化
秋冬の湿度変化と水分蒸発量の変化

静電気

静電気は摩擦によって生じ、空気が乾燥すると帯電しやすくなって、不快な電撃を起こします。これは、人々へ不快感を与えるだけでなく、印刷機械やコピー機の紙づまりの原因となったり、生産機械の停止による生産効率の低下や、コンピュータの回路の故障や誤動作、製薬工場の粉体付着、織物・被服工場の繊維の絡みなど、快適な産業空調を損なう様々な原因にも繋がります。湿度をおよそ60%に保てば帯電体の比抵抗が減少し、静電荷は放出されて静電気の発生を抑えられます。

静電気は摩擦によって生じ、空気が乾燥すると帯電しやすくなって、不快な電撃を起こします。

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