電熱式蒸気加湿器
SJBタイプ
製品 機能・特長
- 空調機器組込型
- 室内直接噴霧型
- 一次純水
- 軟水
電熱式蒸気加湿器はヒータの発熱により水を加熱し、加湿蒸気を発生させるもので、制御性・清浄度に定評のある蒸気式加湿器です。蒸気発生までの立ち上がり時間短縮と要求信号に対する蒸気発生量の追従性をポイントに開発したもので、外気処理空調機などの露点温度制御においても優れた制御特性を発揮します。また、工場空調・クリーンルーム・恒温恒湿施設など、特に精密な湿度制御に対応するよう開発されました。 蒸気噴霧管を使用する空調機器組込型と蒸気ブロアを使用する室内直接噴霧型の2種類を用意しております。
電熱式蒸気加湿器 SJBタイプ ラインナップ
電熱式蒸気加湿器 SJBタイプ 主な機能と特長
独自のマイコン制御により、加湿要求信号に応じたブロー量を設定。定時ブロー時の露点落ち込みを抑え、外気処理空調機などの露点温度制御においてもハンチングの小さい優れた制御特性を示します(特許取得 №6181927)。
蒸気発生量の出力調整機能(20~100%)を搭載。出力調整を行うことで、加湿負荷に見合った出力調整が可能です。
電熱ヒータの制御にソリッドステートリレー(半導体リレー)を採用。
予熱機能を全型番に標準装備、加熱タンク内の水温を70~80℃に保ちます。
給水制御には耐久性の高いステンレス製ボールタップを採用、穏やかな給水で加熱タンクの水温低下を抑えます。
1台で比例制御・ON-OFF制御の何れにも対応します。
標準仕様の製品で「軟水」と「一次純水」何れの水質にも対応します。
ダクトチャンバへ組み込む場合
ダクト内での蒸気噴霧では「噴霧管からの凝縮水飛散」、「ダクト内での再凝縮、結露」などにより、漏水事故に繋がる事例もあり、リスク回避のためドレンパンの設置や水抜きなどの配慮が必要となります。
弊社製の蒸気加湿ユニットSDCタイプはこれら問題に配慮しており、SJBタイプと併用してご使用いただくことでドレン処理などの煩雑な設計、施工の簡略化と責任区分を明確化することが可能です。
> 蒸気加湿ユニットSDCタイプの詳細はこちら
事例紹介
電子機器工場
空気の乾燥により静電気がおこると、生産機械の停止による生産効率の低下や、コンピュータの回路の故障や誤動作を引き起こします。そのため年間を通じ、安定した湿度環境が重要となります。加湿器は気化式加湿器、または蒸気式加湿器が多く採用されています。
病院
病院空調は部屋の用途等により要求される室内清浄度が異なるため、選定の際には十分な注意が必要です。
手術室やICUなど要求清浄度が高い場合は、衛生的環境を考慮して蒸気式加湿の採用を推奨します。また、一般病棟や待合室では気化式加湿器を使用できますが、要求清浄度によっては使用できない場合もありますのでご注意ください。
製紙工場・印刷工場
紙は水分含有率に影響を受けて伸縮したり、乾燥時の摩擦などによって静電気が発生します。これらの問題を抑制するためには湿度管理が重要です。
加湿器は、室内直接加湿の超音波式や気化式加湿器が適していますが、印刷工場ではパウダー状の粉塵などが多く、加湿器の汚れに注意が必要です。高い清浄度を要する所では電極式などの蒸気式加湿器も採用されることもあります。
データセンター
データセンターでは、静電気による機器への障害の防止、精密機器の機能維持を目的に湿度調整がされています。
以前までは電極式などの蒸気式加湿器の採用が多くみられましたが、近年では気化冷却を利用した消費エネルギー削減を目的に気化式加湿器が採用される例が増えています。
美術館・博物館
展示品や収蔵品が変質・変形しないよう、品質保持を目的に空気環境が調整されています。ただし、美術館や博物館などに収蔵される品は、古代から現代まで、そして絵画、彫刻、金属品まで多種多様です。そのため、一律に温湿度を決められるものではなく、きめの細かい対応が必要となります。
加湿器は、精密な湿度制御に対応する電熱式蒸気加湿器が多く採用されています。